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主の命名日

イエスの降誕から8日目、イエスが名づけられたことと割礼を記念する日です。「8日たって割礼の日を迎えたとき、幼子はイエスと名付けられた。これは、胎内に宿る前に天使から示された名である。」(ルカによる福音書2:21)。

割礼とは、包皮を一部切除する外科手術で、イスラエルの男児は、生後8日目に割礼を施すことが律法によって定められています。割礼を受けることによって、イスラエル人としての資格を得ることができるのです。

嬰児の命名は、聖書的、宗教的な名前が付けられ、その嬰児が神のものとなり、神に奉献することを意味します。

割礼と命名の儀式は共に神の祝福の行為であって、神の民としての嬰児の身分を保証することでした。

そしてイエスという名前は「神は救い」という意味で、それは天使を通して、神から示された名でした。イエスの命名と割礼は、イエスが聖霊によって宿った神の子でありながら、イエス自身が人間としての本性を持ち、人間社会の中で人々と共に生涯を歩んでいくことを示しているのです。

主の命名日の由来は、6世紀頃のスペインで1月1日に「主の割礼の祝日」として礼拝が守られるようになった時代まで遡ります。13世紀から14世紀頃にはローマ・カトリック教会で「主の割礼と降誕後8日目の祝日」として長らく礼拝が守られてきましたが、現在では必ずしもこの主の命名と割礼の日を祝うわけではないそうです。

ルターは、1月1日の年始の祝祭は、この主の命名と割礼を記念し守るべきだと勧めました。ですから、今日多くのルーテル教会では降誕から8日目の1月1日に主の命名日として新年の礼拝を守っているのです。