棕櫚の祝祭をもってしてイエスのエルサレム入場を記念することよりも前に、教会では(主にローマでは)受難週(聖週間)の最初の日曜日をイエスの受難記念日として礼拝が守られていました。(受難主日)礼拝の始まりに、エルサレムへの入場、それはイエスの受難と十字架への道を記念して、マタイによる福音書からイエスの受難物語が朗読されてきました。(マタイ26~27章)
現在では受難週(聖週間)の最初の日曜日を受難主日として礼拝を守る場合、その日の福音書は年によって、マタイ、マルコ、またはルカの福音書から、イエスの受難物語から選ばれます。教会によっては、イエスの受難物語に登場する人物とナレーター(福音史家)のセリフに担当者を決めて、それぞれ割り振られた担当の言葉を朗読していくというやり方もあります。