使徒マティアの日

イエスキリストの昇天後、使徒と人々の間で、イエスを裏切り自殺したイスカリオテのユダに代わって、12人目の使徒が選出されました。使徒となる条件は「主イエスがわたしたちと共に生活されていた間、いつも一緒にいた者」(使徒1:21~22)であり、人々はユストともいうヨセフと、マティアの二人を候補者として立てました。選出の方法はくじ引きであり、その結果マティアが12人目の使徒として選出されました(使徒1:23~26)。

くじは、偶然や運などのイメージがありますが、旧約聖書箴言の16章33節によると、「くじは膝の上に投げるがふさわしい定めはすべて主から与えられる」とあるように、神がその結果を導いて、み心を示されるという信念に基づいています。神がもっともふさわしい最善の結果を与えてくれると見なされていたのがくじによる選出方法でした。初代イスラエル王サウルは、くじによって選ばれた王であり(サムエル上10:20)、また、ユダヤ教の礼拝を司る、重要な役職にあった祭司の職分の配置も、このくじによる選出方法によって取り決められたのです。

使徒となったマティアの詳細は不明です。伝承によると、彼はエチオピアで活動し、ローマで殉教したか、またはエルサレムでユダヤ人たちによって石打ちの刑にあい、斧で斬首されたとも言われています。また、彼はひとつの福音書を書きましたが、それは初代教会の時代に失われたとも言われています。

使徒マティアの祝日が定められたのは10世紀以後で、ローマの暦では5月14日です。ドイツの暦に従うルーテル教会では2月24日に定められています。